デザイナーとのコラボで生まれた新しい「い草」の形ラグや畳などの大きな敷物から座布団やスリッパなどの小物に至るまで、さまざまない草製品を世に送り出している添島勲商店。近年はデザイナー・川上玲子氏がデザインを手掛けたコラボモデルが人気です。その中のひとつ「ピアスモール」というラグは、川上氏の「なぜボーダー柄がないの?」というひと声で生まれたモデル。今までになかった色使いと、シンプルにラインを描くだけという発想に目からウロコが落ちたとか。 ロッタ、マイヤ、ピアスモール。北欧の名が付いた日本の伝統織物デザインはボーダーにドット、ブロックチェックなど、洋服ではスタンダードなパターン。織り方は福岡独特の「掛川織」を始め、「紋織」「袋織」「糸引織り」など伝統的な方法が継承されています。そんなスタンダードな柄だから、い草になじみのない若い人にも、新鮮なものとして捉えられているそう。前記の「ピアスモール」や「ロッタ」「マイヤ」など、それぞれに付けられたスウェーデン語の名前もユニークで、どこか北欧デザインのエッセンスが香るのも魅力です。…