約4.6カラットの長方形のオニキスで、その中と左右には、合計5石約0.2カラットのローズカットダイヤモンドが使われて、その黒色に映えるイエロー&ホワイトゴールドの使い方に、この作者のセンスとこだわりを感じさせます。 ヴィクトリア時代の喪服用に作られたジェットとは全く違う、固くて美しい光沢のある黒のオニキスは、アールデコにはぴったりの素材ということで良く使われました。 艶やかな漆黒の約4.6カラットのオニキスのセンターには、ローズカットのダイヤモンドが3石輝いています。 ローズカットダイヤモンドは覆輪留めで、すっきりとオニキスを引き立たせています。 シャンクにも、2石ローズカットのダイヤモンドが、ホワイトゴールドで、オニキスを引き立たせています。 シャンクのローズカットダイヤモンドは、小さな爪で留められて、繊細なミル打ちが施されています。 裏側にゴールドを合わせるのも当時の特徴的な手法です。 アールデコのシンプルなデザインの中に、オニキス、ローズカットダイヤモンドという2種類の石が使われた魅力的でシックな指輪です。