日本の約206万人が患う脂質異常症(厚生労働省平成26年「患者調査の概況」)。偏った食事や運動不足などを原因とすることが多く、放置すれば動脈硬化から狭心症や脳梗塞を引き起こし、突然死に至りかねない。まさかの事態が起こる前に、生活をどう改善すればいいのか、薬物療法はどのように進められるのか。帝京大学理事・名誉教授で同大学臨床研究センターセンター長の寺本民生氏に聞いたところ、異常値を示す脂質の種類によって対策が異なることが分かった。