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公園//青桐の梢で鳴く蝉めがけて補虫網を振り回している子供。 団扇を持った学生がふたり、ブランコを揺らしている。 逆さにしたビール箱の上で将棋をさしている老人。 サルスベリはすでに花を散らしているが、その下の草むらはまだ鬱蒼としている。 公園の向かい、テラスのあるカフェで冷たいチャイを頼んだ。

公園//青桐の梢で鳴く蝉めがけて補虫網を振り回している子供。 団扇を持った学生がふたり、ブランコを揺らしている。 逆さにしたビール箱の上で将棋をさしている老人。 サルスベリはすでに花を散らしているが、その下の草むらはまだ鬱蒼としている。 公園の向かい、テラスのあるカフェで冷たいチャイを頼んだ。

二輪草//晴れた週末、郊外の山を歩いた。 山と言ってもいつもと同じ、都心から1時間余りの、正確には「山の裾野」なのだが、携帯の電波も届かない、ひとけの無い山道で、トロい私は花に手を伸ばしているうちに崖から滑り落ちるかもしれない。 最近はそんなことも考えて、一人で出かける時は誰かにゆく先を告げていくことにしている。  少し歩くと老人ホームが建っていた。 ちょうど昼時で、ベッドの上で食事の介護を受けている人の姿が見えた。 こんな人里はなれた場所で、パジャマを着て過ぎる時間は速いのだろうか、遅いのだろうか。 まったりとした無音の時間を想像したせいか、暖かすぎる陽気のせいか、急に重くなった体でまた歩き出した。  帰り道、再びホームの前を通ると、傾きかけた日の下で、小川の縁に二輪草の群れが満開だった。

二輪草//晴れた週末、郊外の山を歩いた。 山と言ってもいつもと同じ、都心から1時間余りの、正確には「山の裾野」なのだが、携帯の電波も届かない、ひとけの無い山道で、トロい私は花に手を伸ばしているうちに崖から滑り落ちるかもしれない。 最近はそんなことも考えて、一人で出かける時は誰かにゆく先を告げていくことにしている。 少し歩くと老人ホームが建っていた。 ちょうど昼時で、ベッドの上で食事の介護を受けている人の姿が見えた。 こんな人里はなれた場所で、パジャマを着て過ぎる時間は速いのだろうか、遅いのだろうか。 まったりとした無音の時間を想像したせいか、暖かすぎる陽気のせいか、急に重くなった体でまた歩き出した。 帰り道、再びホームの前を通ると、傾きかけた日の下で、小川の縁に二輪草の群れが満開だった。

器//    京橋の骨董屋の床の間仕立てのウインドーに、美しい古銅の鶴首があり、いつも花が生けられている。 先週はバイモユリ、昨日は鴇芍薬が入っていた。 鶴首にはもちろん値札など付いていない。 聞いたところで手の届く額ではないだろうから聞いたこともない。 仮に手が届いたとしても、我が家には似合わぬ代物だよと言い聞かせながら、 それでも毎週のようにウィンドーを覗いている。  自作のセメント製の花器に二輪草の花。

器// 京橋の骨董屋の床の間仕立てのウインドーに、美しい古銅の鶴首があり、いつも花が生けられている。 先週はバイモユリ、昨日は鴇芍薬が入っていた。 鶴首にはもちろん値札など付いていない。 聞いたところで手の届く額ではないだろうから聞いたこともない。 仮に手が届いたとしても、我が家には似合わぬ代物だよと言い聞かせながら、 それでも毎週のようにウィンドーを覗いている。 自作のセメント製の花器に二輪草の花。

釣花//先日、日光で渓流沿いの道を歩いていると、「どちらから?」と釣人が話しかけてきた。その人は30年間、東京から日光まで釣りに通っているそうだ。 帰りのバス停で再び一緒になった。 「釣れましたか?」と尋ねると、岩魚が五匹、まあまあの成績とのこと、霧降の冷たく澄んだ流れに棲む岩魚はたいへん美味しいらしい。 バス停の周囲はススキの原。 奥さんのお土産にと、ススキを刈っていた。  花は釣花の実と秋海棠。

釣花//先日、日光で渓流沿いの道を歩いていると、「どちらから?」と釣人が話しかけてきた。その人は30年間、東京から日光まで釣りに通っているそうだ。 帰りのバス停で再び一緒になった。 「釣れましたか?」と尋ねると、岩魚が五匹、まあまあの成績とのこと、霧降の冷たく澄んだ流れに棲む岩魚はたいへん美味しいらしい。 バス停の周囲はススキの原。 奥さんのお土産にと、ススキを刈っていた。 花は釣花の実と秋海棠。

ヨメナ//一点のくすみもなく、秋空の下に群れ咲いている。 あたりに夕闇がおりても、そこだけ乳を流したように明るい。

ヨメナ//一点のくすみもなく、秋空の下に群れ咲いている。 あたりに夕闇がおりても、そこだけ乳を流したように明るい。

最美的意外..

最美的意外..

逡巡//緞帳の裾からこちらを覗き覗き 二の足を踏んでいる 春//アケビ、フキノトウ

逡巡//緞帳の裾からこちらを覗き覗き 二の足を踏んでいる 春//アケビ、フキノトウ

Ikebana by Atsushi, Japan

Ikebana by Atsushi, Japan

彼岸過ぎ迄//このところ、気力も体力も吸い取られて半病人のようだと思っていたら、やはり彼岸である。 毎年春の彼岸の頃には体調が下降するのだが、それは、母の命日が彼岸の入りに当たり、七回忌を迎えた今は、わざわざ蓋をあけて覗くようなことはしなくなったが、日に日に蛇に呑まれていくような、肉親の姿を見つめる外なかった病室の記憶が意識の底で蠢くのか、それともただ単に陽気や気圧の変動の所為なのかわからぬが、彼岸の時分には、異界の磁場が口を開け、足許の砂が退いていくような感じがする。 こういう時には一週間、電話線も引き抜いて眠り呆けたい誘惑にかられるが、幸いそれを果たせずにいるのは、急には代理の立たない仕事のあることと、離れて暮らす老いた父のいるお蔭。 もっと気儘な身分だったら起きあがれなくなっていたかもしれない。 先々、歳をとって身寄りや仕事が無くなっても、私が出張らないとダメだと思いこめる何かを負っていないと、私のようなタイプは危ないな、と、けっこう真剣に思っている。

彼岸過ぎ迄//このところ、気力も体力も吸い取られて半病人のようだと思っていたら、やはり彼岸である。 毎年春の彼岸の頃には体調が下降するのだが、それは、母の命日が彼岸の入りに当たり、七回忌を迎えた今は、わざわざ蓋をあけて覗くようなことはしなくなったが、日に日に蛇に呑まれていくような、肉親の姿を見つめる外なかった病室の記憶が意識の底で蠢くのか、それともただ単に陽気や気圧の変動の所為なのかわからぬが、彼岸の時分には、異界の磁場が口を開け、足許の砂が退いていくような感じがする。 こういう時には一週間、電話線も引き抜いて眠り呆けたい誘惑にかられるが、幸いそれを果たせずにいるのは、急には代理の立たない仕事のあることと、離れて暮らす老いた父のいるお蔭。 もっと気儘な身分だったら起きあがれなくなっていたかもしれない。 先々、歳をとって身寄りや仕事が無くなっても、私が出張らないとダメだと思いこめる何かを負っていないと、私のようなタイプは危ないな、と、けっこう真剣に思っている。

相性 //アジサイに似合う花、テイカカズラ(定家蔓)。花弁の質感が似ている。

相性 //アジサイに似合う花、テイカカズラ(定家蔓)。花弁の質感が似ている。

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