転職・求人サイトの「マイナビ転職」― 1つ質問を投げかけると、「うーん」と考え込んだり、時々照れるように笑ったりしながら、自身の気持ちにしっくりくる言葉を選び、丁寧に答えてくれる女優市川実日子さん。誠実で飾り気のない人柄と、自然な雰囲気が魅力だ。 16歳の時、雑誌『Olive』の専属モデルとしてデビュー。現在女優として活躍する姉、市川実和子さんの誘いがきっかけだった。「最初は撮られるのが嫌いで、眉間にしわが寄った写真ばかりでした(笑)」 専属モデルは20歳まで続けたが、高校3年の頃、モデルを続けるか、それとも進学すべきかを悩んだ時期があったという。どうしていいのか判断がつかず、当時の『Olive』編集長に相談した。 「そうしたら『人にはそれぞれ自分の時計がある。だから、あなたが勉強したくなった時に大学へ行けばいいのよ』と。彼女自身、人よりずいぶん遅く編集者になっていて、でもそれが自分の時計だったと話してくれました。その言葉がすっと腑(ふ)に落ちて、まずはモデルで頑張ってみようと自然に思えたんですよね」