この作品「寮で一人で発作を起こした陸の話2」は「七瀬陸」、「九条天」等のタグがつけられた小説です。 救急車の中では様々なアラームが鳴り続ける。どれだけ酸素を投与しても上がらないサチュレーション。顔色も悪いまま、唇の色も悪いまま。怖くて怖くて、一人で陸のこの状況に向き合うのは今思えば初めてだった。昔、僕が七瀬だった頃は僕はまだ子どもで、陸に付き添うのはいつも母か父。僕は付き添わな...