服部嵐雪 竹の子や児(ちご)の歯ぐきの美しき 短冊を料紙に ● 「俳句の解釈と鑑賞事典」(1979・旺文社)によればこの句は、「源氏物語」横笛の巻の、まだ幼い薫(かおる・源氏の子ども)が竹の子を食べる場面「御歯の生ひ出ずるに食ひあてんとて、たこうな(竹の子)をつと握り持ちて雫もよよと食ひ濡らし給へば」によるとあります。(桜井武次郎執筆) また、「美し」は、古典での一般的意味の「かわいい」ではなくて「美しい」ととっていいとしています。 いずれにしても、幼い子どものきれいな歯茎とみずみずしい竹の子が目に浮かび、心の中まですがすがしくなるような一句です。 作者の服部嵐雪(1654〜1707)は、芭蕉の弟子です。 料紙は自作した紙をデジタル処理したものです。       一日一書1115竹の子や児の歯ぐきの美しき・服部嵐雪 Art
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一日一書 1115 竹の子や児の歯ぐきの美しき・服部嵐雪 - Yoz Art Space

服部嵐雪竹の子や児(ちご)の歯ぐきの美しき短冊を料紙に●「俳句の解釈と鑑賞事典」(1979・旺文社)によればこの句は、「源氏物語」横笛の巻の、まだ幼い薫(かおる・源氏の子ども)が竹の子を食べる場面「御歯の生ひ出ずるに食ひあてんとて、たこうな(竹の子)をつと握り持ちて雫もよよと食ひ濡らし給へば」によるとあります。(桜井武次郎執筆)また、「美し」は、古典での一般的意味の「かわいい」ではなくて「美しい」ととっていいとしています。いずれにしても、幼い子どものきれいな歯茎とみずみずしい竹の子が目に浮かび、心の中まですがすがしくなるような一句です。作者の服部嵐雪(1654〜1707)は、芭蕉の弟子です。料紙は自作した紙をデジタル処理したものです。一日一書1115竹の子や児の歯ぐきの美しき・服部嵐雪

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