三十三間堂こと蓮華王院(妙法院が管理)では、昨年等身の千手観音1001体が国宝に指定された。のちに移されてきた一部の後ろがわの仏像をのぞいて、すべてが国宝ということになり、その数実に1032体である。これらは基本的に、後白河法皇が1164年(長寛2年)に発願した当初像と、1249年(建長元年)焼失後の再興像にわけられる。ところが二十八部衆に関しては、焼失時の記録に救い出したとあることから、ちょ
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