菊池京子 秋冬

赤いニットは、アンナ・カリーナが着ていたようなヴィンテージ調の色合い。ジャケットをメンズライクに着くずすスタイルは、ダイアン・キートン風…。私の好きなミューズからのおしゃれのヒントがいろいろと詰まったコーディネート。彼女たちの色あせない着こなしは、素敵なギフトのように昔も今も心に響く。

ともするともこもこ着ぶくれして見えがちなコートもオーバーシルエットなら着ぶくれ知らず

パーカ×トレンチの冬バージョン！？いや、進化形かも！いつものトレンチをボンディングのノーカラーコートに、パーカもグレーじゃなく黒のプルオーバーに替えて、ボトムはホワイトスキニー。このままメンズが着てもいいくらい、甘い要素がひとつもないこの感じを大人の女性が着たときに漂う可愛さ。それが好きなんだよなあ。

3月6日の小物ちがいです。グレーパーカは、打ち合わせにも着ていく、私の定番アイテム。仕事に集中したい今日は、モノトーン一色で。レザートートのバッグも黒。ミニマルなだけじゃなく、女らしさも欲しいから、華奢なジュエリーをプラスしました。さり気ないゴールドの艶で、品よく。

新顔の黒カウチンをラップスカートと合わせてみたら、いい感じのフレンチシックなスタイルに。ほんのり甘く、きれいめでクラシカル。モノトーンでもクールすぎず、チャーミングな印象です。足元はトゥにボリュームのあるロングブーツが今季らしいバランス。仕事帰りに、気になるフランス映画、見に行こうかな〜。

新たに仲間入りした、ちょっと着丈長めのプルオーバー。キャメルの夏小物、レザーバングルやトングをリンクさせて、ボトムはこのシルエットを際立たせたいからレギパン。あとはゴールドの細〜いネックレスとドームリングを足して、少しだけキラキラっと。そーいえば、ミラノマダムがよくキャメルを黒と合わせて、カッコよく着てるなあ。今日はそんな気分で！

昨日と同じグレーコートを、白多めのグラデーションにして、さわやかな印象にチェンジ。インナーの白タートルカットソーやほんのりラメが入ったニットが、明るいムードのポイントです。今年はこの時期でも意外に暖かいけれど、もっと気温が下がったら、インにカラータートルを入れてもいいな〜。

ぜんぶ王道のアイテムばかり。それを色合いでちょっとくずしてヴィンテージムードに着た感じ。コートはゆったり、シャツは裾を大胆に出す。そんな着丈バランスも、いまの気分。

春の私的定番といえば、コットンのケーブルニット。今日はエクリュを選んでホワイトデニムと合わせて、これもおなじみの白×白の組み合わせ。だからこそ、トレンドのナイロンコートを羽織ってモードさを意識。かっこいい質感と配色のムードに、足元だけは、シルバーのバレエシューズで軽く甘く。春だし暖かくなってきたし、お洒落する気分を上げていきたい！