Pinterest • 世界中のおしゃれアイデアまとめ

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) | ジョージ・オーウェル, 高橋和久 | 本 | Amazon.co.jp

動物農場 (角川文庫) | ジョージ・オーウェル, George Orwell, 高畠 文夫 | 本 | Amazon.co.jp

一九八四年[新訳版] これだけレビュー数が多くて5.0に近いということからも、いかにこの作品が興味深いか分かります。 SFといっても奇想天外な科学技術はほとんど出てこず、むしろ退廃的で、実際に書かれた1948年(アナグラム)から夢想しても尚、文明進化が見られません。 しかし物語を読み進めるにつれ、その理由が判明する・・・。

ジョージ・オーウェル & 新庄哲夫「一九八四年」

嘘がまかり通った時代では、真実を語る事は革命的な行動である。 --ジョージ・オーウェル

ジョージ・オーウェル & 高橋和久「一九八四年[新訳版]」

1

この作品が非常に面白いのは、一つに、ファシズムの特徴にSF的要素を加えて、近未来的感覚に世界を描写している事である。 「テレスクリーン」、「憎悪週間」を始め、「真理省」「愛情省」などの独特な政府機関の存在や、「二重思考」や「ニュースピーク」などの徹底的な管理によって、人権、自由が失われた社会、それに、3国の終わる事なく、実際起こっているのかも分からない戦争。 これらが描くのは陳腐な恐怖や抑圧の表示ではく、何か圧倒的な統治者の存在と、諦めに似た閉塞感だ。過去も未来も現在もそういった時間の感覚でさえもはや意味をなさない世界の描写。 その為、世界に対し楔を打ち込み、状況を打破しようと考える主人公ウィンストンの心理や展開、状況に合わせて読者は心を揺さぶれ、結末まで息を飲んで読むことになる。 オーウェルは「動物農場」もそうだが、描く社会風刺において、リアリズムとフィクションのバランスの取り方がもはや神の域と言っていいほど上手い。この点で人間社会が形を変えながらも続いていく限り、オーウェルの作品は読み継がれていくと確信する。

外国に対する戦争は、資本家階級が戦争を通して利益を得る事が出来ると考えた時に起こる。 --ジョージ・オーウェル

映画、フットボール、ビール、そして何よりも、ギャンブルのことで市民の頭の中は一杯だった。彼らを支配するのは難しくなかった。               -ジョージ・オーウェル